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師匠 保科直美先生

私がヨガと出会ったのは15年前、25歳の時でした。アメリカでパワーヨガの第一人者であるバロン・バプティス氏のもとでパワーヨガを学んだ保科直美先生が、日本に初めてパワーヨガを広めていた頃です。

 

当時私は、人間関係のストレスから全身アトピーになり、辛い日々を過ごしていました。つるつるの部分が一つもない状態で、歩けば皮膚のガサガサのカスがこぼれ落ち、夜は激しく掻きむしるので起きたらシーツが血だらけになっていました。ステロイドを全身に塗っていったんはキレイになったものの、リバウンドでさらにひどい状態、顔も腫れ上がり、惨めでたまらず苦しかったのを覚えています。

 

そんなときに出会ったのがヨガでした。なんとなく、ヨガをやってみたいと思いパソコンで検索。当時はまだ代官山のダンススタジオで場所を借りて教えていた保科直美先生のクラスに行ってみたのです。


どれだけ美しく見せるかの競技ダンスに取り組んでいた私は、最初はポーズをキレイに取るのに必死でした。通っていくうちにポーズが出来るか出来ないかが重要なのではなく、ヨガを通してやりたいのは自分探し、どんな時どんな場所どんな相手でも変わらない自分でいられるようになることだと教わりました。自分がどんな感情を持っているかを知り、その感情を溜めないでどんどん自分を軽くしていくこと。クラスの中に散りばめられた先生の一言一言で、私は少しずつ溜め込んでいた感情に気づいていきました。


汗をかくと痒くてたまらないのですが、呼吸に集中し、体の隅々を開いていくことで感情がどんどん手放されていきました。特に、胸を開くポーズは、実際にハートがオープンになり溜め込まれた感情が流れていく効果があります。クラス中自然に涙が溢れたことが何度もあったなと思い出されます。

 

全身アトピーは、直美先生のヨガと、同じく25歳で出会ったホメオパシーのおかげで、薬は一切使わずに2年半かけて完治しました。ホメオパシーとの出会いについてはまた改めて書きたいと思います。今思い起こすと、食を変えればもっと早くに治っていたと思うのですが、そのころはまだ食の大切さに気づいてなかったのです。人生はいろいろ、段階があるのですね。

 

師匠、直美先生は私の人生を変えてくれました。頑張りすぎ、人目を気にしすぎ、自分に厳しすぎ、自己否定しすぎ、執着しすぎ、自信がなさすぎ、重く考えすぎでガチガチだった私を、クラスを重ねるごとに一歩一歩引きあげてくださいました。


ヨガをすることで、出来ない自分も認めること、ありのままを受け入れること、大切なのは外の世界ではなく自分の内側にしかないこと、手放すこと、ぶれない自分のセンターを作ること、今この瞬間に生きることを学んでいきました。直美先生の一人一人を引っ張っていく強さと優しさと愛情は本当に素晴らしく、尊敬できる師匠に出会えたことに今も感謝しています。ヨガとの出会いが直美先生ではなかったら、もしかしたらヨガの素晴らしさが分からず、続けなかったかもしれません。その後、直美先生が初めて開催した全米ヨガアライアンスのインストラクター養成講座第一期生を卒業し、スタジオの初代インストラクターとなりました。

 

写真は、その養成合宿の最終日のものです。左が師匠直美先生、右が25歳の私です。またいつか、直美先生にお会いしたいです。

 

 

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コメント: 1
  • #1

    木村明治 (日曜日, 16 12月 2018 22:15)

    おー、なつかしい。わたしも一期生でした! (通学のほう)